守谷ルネサンス計画 その1

2016-01-02
守谷市パブリック・コメント(意見公募)意見書

案件名: 守谷市人口ビジョン(案)、守谷市まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)(以下、戦略)についてのパブリック・コメントを以下の通り取りまとめ提出いたします。

概要
① 守谷市人口ビジョン(案)、②守谷市まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)ともに上手にまとめられ、分かり易い資料となっているかと思います。市の人口についての分析グラフには、いずれも「ある特徴」が存在し、守谷市の将来が伺い知れます。要は、守谷市には財政基盤となる、主だった産業がないことと、新しい住民の方々が望まれるライフスタイルは、子々孫々と土地に住み続けるものではないのが理由だからです。総務省の政策白書にも、「3大都市圏への人口集中と過疎化の進展」についての報告があり、日本の農村部の疲弊が警鐘されています。実際には、東京一極集中が正しい結論で有り、都心に庭付き一戸建てなどとうてい望めるべきものではなく、たかだか100㎡のマンションが8千万~1億円以上と、またそれが飛ぶように売れるのですから、東京に経済が集中し、経済格差となって現れている現実を正視しなくてはなりません。

図表1 三大都市圏及び東京圏の人口が総人口に占める割合
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(出典)国土交通省国土審議会政策部会長期展望委員会「国土の長期展望」中間とりまとめ


守谷市まち・ひと・しごと創生総合戦略(案)(以下、戦略)についてのコメントと提案
まず、やたら「成果指標・結果指標・KPI設定」等々がよく出てきますが、目標設定で使われる用語KPI(重要業績評価指標:Key Performance Indicators)とKGI(重要目標達成指標:Key Goal Indicators)を混同されて使われているところがいくつか見受けられ、後半ではなんでもかんでもKPI設定してしまうなどと、普段、優秀な守谷市職員らしくなく、残念です。多分、どうやっても導き出すことのできない創生総合戦略なので、途中でサジを投げ出されたのでしょう。

むしろ、平成22年9月に行われた「第二次総合計画策定のためのアンケート」結果の方が、守谷市が単なる郊外型ベッドタウンであることを如実に物語っています。守谷市を選んだ理由が、「通勤・通学に便利」「買い物がし易い」で大半を占め、環境・自然にはそれほどこだわりはないようです。平成15年に東京都が実施した通勤時間に関する意識調査によると、回答者の80%以上が「受忍限度は一時間以内」と回答。言い換えると、都心のオフィスワーカーにとっては、ドアツードアで1時間以内にたどり着けない立地の住宅には住みたくないということになり、通勤60分圏の外側部に大幅な社会人口減をもたらす可能性を示唆します。神奈川県、埼玉県、千葉県が東京に乗り入れる鉄道が6本以上あるのに対し、茨城県には2本、それも利根川の向こうというハンディがあり、この様な相手に競り勝つための戦略の立案が大事なのです。
※負の要因は数ありますが、ここでの議論の足しにはならないので割愛し、添付資料に留めておきます。

とにかく、他県が10~20Kmの通勤圏であるのに対し、守谷市は30Km超と、この物理的ハンディは、高速つくばTXをもってしても埋めようがなく、廉価で良質の住宅供給については、ディベロッパー次第。残るは、市のブランド・イメージを高めることでなはいでしょうか。この件については、私は別のパブリック・コメント「守谷市公共施設等総合管理計画(案)No.27-2」に対して、駅前土塔地域の再開発として「守谷ルネサンス計画」を提案しています。これは、地元商工会や農家も参画し易く、ICT技術を取り入れた高度福祉をも実現する、ハイパー郊外型都市として守谷市のブランド・イメージを創生できる戦略として提案します。


添付:守谷市公共施設等総合管理計画(案)についての意見・提案書 その2
   L.H.クラーセンの都市循環仮説 → 都心回帰
   ベッドタウンの変化

都心回帰 ・・・ 都市化、郊外化、反都市化、再都市化 L.H.クラーセンの都市循環仮説
1980年代頃から、欧米などの先進諸国の一部の大都市圏においてその中心部の人口の回復・再成長が指摘されるようになったことに端を発する。これを特にモデル化したものとしては、都市化、郊外化の後に反都市化を経て再都市化へ向かうと説く。

高度成長期以降、地方から大都市圏への急激な人口流入によって地価が急騰したこと、都心周辺の交通事情や衛生環境が急速に悪化して都市公害と指摘されるほどになったことなどから、都心より離れた郊外に「庭付き・一戸建て」を手に入れることが人々の憧れとなった。このため、都心部の人口は一貫して減少し、一方で郊外の人口は爆発的に増えることになり、郊外化、ドーナツ化現象とも呼ばれてきた。しかしバブル崩壊以降の地価下落、企業・行政の遊休地放出、不良債権処理に伴う土地の処分、「高層住居誘導地区」(1997年より)の導入、超高層マンションの定着などによって都心での不動産取得が容易になったこと、都心の利点が見直されてきたことによって都心部で人口が増加に転じてきた。

こうして、都市部の地価高騰にともなう都心の人口減少や夜間人口の減少、人口のドーナツ化、郊外化が進む間、その対策として人の呼び戻しや定住化を進める都心居住という観念が現在示されている。都心居住の目的として都心に古くから形成される伝統的コミュニティの維持と社会的安定性の確保、自治体の存在基盤としての住民確保、議員定数による政治的発言力の維持、保育所や小中学校などをはじめとする既存の都市施設の有効活用、職住近接による通勤ラッシュなどの交通網への負担の軽減、などがある。

ベッドタウンの変化
高度経済成長期以降は、劣悪な住環境の都心から、環境もよく住宅の延べ床面積もより広い郊外マイホームへの住み替え需要があり、バブル景気期は都心の家賃上昇による住み替え需要があって、東京都心近郊のベッドタウン(東京多摩地域・神奈川東部・埼玉南部・千葉西部・茨城南部)の人口は高い増加率を見せた。
少子高齢化の進展に伴う核家族世帯の構成人数の減少、核家族から子が別世帯として自立して老年夫婦世帯へと転換するなど、世帯人数の減少と世帯数の増加によって1世帯が必要とする延べ床面積が減少する中、郊外一戸建てからダウンサイジングしてマンションに住み替える需要もある。しかし、郊外住宅地では高さ制限があるため、高層化による廉価マンションを供給しづらい。そのため、ベッドタウン世帯のダウンサイジングによる住み替え需要は、都心回帰現象の一部に吸収される他、高層化が可能なベッドタウンの駅前や大通り沿いにも吸収されており、ベッドタウンの人口分布は、地域全体にほぼ均一だったものから、一部に集中する傾向を見せている。

人口が増加から減少に転じた自治体
郊外からの通勤の可否は鉄道の利便性が決定付ける。(多摩ニュータウンを走る京王相模原線)  
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郊外に通勤前提の居住機能を建設すると定年後の定住生活において様々な問題が生じる場合がある。(多摩ニュータウンの住宅地)

これらの地域は東京23区、大阪市など大都市の中心部(都心)から距離があるものの、比較的鉄道の便が良く大都市中心部まで列車で通える地域にあり、郊外のベッドタウンとしてバブル期や1990年代まではほぼ順調に人口増加を続けていたが、その後人口動態が社会減に転じたところが多く、一部の地域においては既に自然減や総数減少にまで移行している。
東京都多摩市 - 京王線・京王相模原線・小田急多摩線 - 多摩ニュータウンを擁する自治体として有名であり、1994年に人口が減少したため、多くのメディアで多摩ニュータウンの衰退として報じられた。その後人口は微増中。一方、多摩ニュータウンそのものの人口は増え続け、1990年に148,607人だった人口は、1995年に173,767人、2000年に189,206人と、10年間で4万人以上の増加があったが、都心回帰の流れの中で事業の意義が問われるようになり、人口が202,574人となった2005年に多摩ニュータウン開発は終了した。

• 東京都福生市 - JR青梅線
• 東京都青梅市 - JR青梅線
• 神奈川県横須賀市 - 京急本線・JR横須賀線
• 神奈川県小田原市 - JR東海道線・東海道新幹線・小田急小田原線
• 神奈川県三浦市 - 京急久里浜線 - 居住人口は1996年を境に減少に転じ、推定値で現在5万人を下回っている。
• 千葉県野田市 - 東武野田線 - 首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス開通に伴い再び人口増加に転じている。
• 千葉県茂原市 - JR外房線・(JR京葉線・JR総武線)
• 千葉県我孫子市 - JR常磐線・JR成田線
• 埼玉県春日部市 - 東武伊勢崎線・東武野田線 - マンモス団地、武里団地の少子高齢化対策が急務。
• 埼玉県狭山市 - 西武新宿線
• 埼玉県飯能市 - 西武池袋線
• 埼玉県日高市 - JR八高線・JR川越線 - 近年になって再び人口増加に転じている。
• 埼玉県蓮田市 - JR宇都宮線 - 北隣の白岡市は新駅設置など比較的規模の大きな開発を行っていて増加傾向である。
• 埼玉県加須市 - 東武伊勢崎線・東武日光線
• 埼玉県久喜市 - JR宇都宮線・東武伊勢崎線・(東武日光線) - 新駅設置や栗橋駅西口開設など比較的住宅供給の多い旧鷲宮町と旧栗橋町は微増ないしは横ばいなのに対して旧久喜市と旧菖蒲町の減少が顕著。
• 埼玉県幸手市 - 東武日光線 - 近年は横ばい傾向だが全国平均を上回る少子高齢化が進んでいる。
• 茨城県古河市 - JR宇都宮線
• 茨城県取手市 - JR常磐線・関東鉄道常総線 - 隣接する守谷市ではつくばエクスプレス線開通の影響で、人口が急増している。
• 栃木県野木町 - JR宇都宮線 - 北隣の小山市は複数のニュータウン開発を行っていて増加傾向である。
• 山梨県大月市 - JR中央線
• 山梨県上野原市 - JR中央線
• 静岡県熱海市- JR東海道線・東海道新幹線・伊東線
• 静岡県静岡市 - JR東海道線・東海道新幹線

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